スピーチ コンテスト
昨日のブログで、ちょっと書かせて頂きましたタンザニア人の友達は
日本語スピーチコンテスト優勝の 常連さん です。 タンザニアに居た時は、最初は 学校の先生をしていて、 その後は、会社を経営していました。 日本に来てからも 経営者としてバリバリ働いているのですが 日本人以上に、丁寧な、奥ゆかしい 物静かな人で 穏やかに微笑みながら、何か、深く、物を考えている雰囲気が有るので、 『いつか本を 書いて欲しいなぁ♪』と 私は思っています。 ご本人の了解を頂きましたので
コンテストで話された内容の一部を、次に書かせて頂きます。 -------------------------------
日本に住み始めた時、『日本は安全ですか?』とよく聞かれました。 もちろん『はい安全です』と答えました。 日本は夜遅い時間でも外を歩けるし、電車に物を忘れても見つかる可能性が高い。 買い物の値段は表示通りだし、おつりも正しくてぴったり。 でも、しばらく住んでから、それとは別のことで安全さの理由を見つけました。 それは、チップが無い、ということです。 実はタンザニアもチップ制というわけではありません。
でもチップを払えばいい待遇が受けられる という暗黙の了解があります。 日本の場合は、チップが無くてもどこへ行っても笑顔で 『いらっしゃいませ』と迎えてくれて、
サービスを受けている間もずっと笑顔。 そして最後にお辞儀をしながら『ありがとうございます』と言ってくれます。 この日本のもてなしに初めて触れた時、私は本当にびっくりして、 そしてとても感激しました。 チップを払うかどうかなんて、些細なことに見えるかもしれません。 チップが文化として認められているヨーロッパ諸国もあります。 しかし私は、この習慣が社会的、文化的に大きな影響を与えていると思うのです。 チップとはサーブスを受けるために払う余分なお金であり、 チップがないと良いサービスが受けられない社会は100%安全とは思えないからです。 チップを期待するということは、給料に満足していないということです。 満足していない人は、チップなどで少しでも多くのお金を手に入れようと考えます。 その結果、ごまかしたり、だましたり、 そのうちに犯罪に手を染めることにも なりかねません。 それがビジネス等の賄賂にもつながっていくのではないかと感じます。 日本はとても成功した国です。 チップを必要としない文化と共に、日本の安全さ、サービス、おもてなしの心が 世界の多くの国に広まり、真似されれば良いと思います。 それによって、世界がより安全により平和になることを 私は期待しています。